2013年11月9日土曜日

仕事に対する意欲、中国人が6%で最低、日本は?:7%でほぼ同じ

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●8日、米世論調査会社・ギャラップが行った調査で、中国人は世界で最も仕事に対する意欲が低かった。写真は昼寝する中国人。


レコードチャイナ 配信日時:2013年11月8日 23時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78898&type=0

仕事に対する意欲、中国人が最低、日本は?―米調査会社

 2013年11月8日、南方新聞網は、
 「仕事に意欲があり積極的に取り組む」中国人はわずか6%
 世界全体の13%に遠く及ばないと報じた。

 米国の世論調査会社・ギャラップは先ごろ、2011年から2012年に142カ国・地域の従業員を対象に行った「仕事に対する意欲」調査結果を公表。
 上位3カ国はパナマ、コスタリカ、米国だった。

 調査では、12の質問を通して
①.「意欲があり積極的に仕事に取り組む」
②.「意欲がない」
③.「意欲を持とうとしない」
の三段階に分類。

 「意欲があり積極的に仕事に取り組む」は全体のわずか13%、
 「意欲がない」63%、
 「意欲を持とうとしない」24%
という結果となった。
 意欲ある従業員の割合が最低だったのは東アジアの6%で、世界平均の半分にも満たない。
 東アジア4カ国中、香港を含む中国は最も低い6%であり、東アジア全体の数字を引き下げた格好だ。

一般に勤勉だとみなされている
 日本は7%、
 韓国は11%。
 トップ3のパナマは37%、コスタリカ33%、米国30%だった。

 西欧諸国の状況も楽観できるものではない。
 「意欲があり積極的に仕事に取り組む」はわずか14%で、経済危機による就職難などが影響しているとみられる。
 最も仕事が嫌いな地域は中東と北アフリカで、ワースト3はチュニジア54%、アルジェリア53%、シリア45%だった。

◆中国では事務職員の意欲が最低

 調査によると、中国では、業種や職種、学歴別では大きな違いは見られなかった。
 「意欲があり積極的に仕事に取り組む」は大卒者が7%、小学校卒業程度5%と差はない。

 高いスキルを持つ従業員や管理職者においても「意欲があり積極的に仕事に取り組む」は8%前後。
 営業職やサービス職はさらに低い4%。
 秘書や事務職は最も低くわずか3%だった。

 中国企業では一般に「指揮系統」が明確であり、管理職は部下を鼓舞する能力に長けていない。
 「職場で自分の意見が反映されるか」との問いに「すごくそう思う」と答えた中国人はわずか8人に1人で、世界全体(4人に1人)を大きく下回った。
 また、「現在の職業が理想的な職業である」と答えた中国人は約半数であった。

◆「勤勉さ」と「仕事への意欲」はイコールではないと専門家

 中国や日本などアジアの従業員が
 勤勉なのは誰もが認めることであるが、なぜ仕事に対する意欲が低いという結果が出たのだろうか。
 蘭州大学哲学社会学院の魏淑娟(ウェイ・シュウジュエン)助教授は「調査結果は中国人の職業意識を正しく反映している」とした上で、「仕事を生活のためにやむを得ないものととらえるなら、意欲は持ち難い」と指摘した。
 魏副教授はまた、
 「職業に対する愛、選択、実践。
 この3つが一致してはじめて高い意欲を持つことができる」
と分析した上で、
 「中国の中間所得層は職業選択において収入を重視するあまり、仕事内容に対する正しい認識や帰属意識が欠けている」
と指摘。
 「中米地域は収入が高くないが、個人の趣味と職業が密接に関係し、スキルと報酬が一致している。
 仕事への満足感を得やすく他人をうらやむこともない」
と述べた。

 南京大学の方長春(ファン・チャンチュン)助教授も、調査結果は妥当だとした上で
 「アジア諸国は一般に就業難で職業の選択余地が少ないことから、意欲を高めにくい
 特に中国はそうだ」
と指摘した。