2013年9月13日金曜日

仏ルーブル美術館で中国人偽造チケット使用:税関でも3600枚押収

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●13日、フランスの複数のメディアが「中国がルーブル美術館のチケットを偽造している」と報じた。写真はルーブル美術館。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月13日 13時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76745&type=0

ルーブル美術館で中国人客の偽造チケット使用が頻発、税関でも3600枚押収―仏メディア

 2013年9月13日、環球時報によると、フランスの複数のメディアが
 「中国がルーブル美術館のチケットを偽造している」
と報じた。

 仏紙ル・パリジャンによると、8月12日からルーブル美術館では相次いで中国人観光客が偽造チケットを使って入場しようとしているのが発見されている。
 ルーブル美術館の担当者は、偽造チケットが見つかったのは今回が初めてだとし、事件発覚後、 警察とともに調査にあたる一方、チケットの検査体制を強化しているという。

 職員によると、偽造チケットを持っていたのは中国人団体客。紙の質が悪く、手に持つと違和感があり、インクも不鮮明だったという。
 その場で捕まった中国人ガイドは、一貫して「知らなかった」と容疑を否認している。
 事件はこれで終わらず、その後数日間にこれと同様の事件が立て続けに起こった。

 また、8月末にベルギー税関は3600枚のルーブル美術館の偽造チケットが入った中国からの小包を押収したと発表した。
 事態を重く見たフランス司法省は全面調査を開始した。
 現在のところ、誰が偽造チケットを製造したかはわかっていないが、中国の旅行社が関与している疑いが強いと見て調べを進めている。

 仏紙フィガロは、ルーブル美術館は毎年約900万人が訪れる世界有数の観光地ながら、チケットは電子化されておらず、肉眼での識別しか行っていないため、容易に偽造チケットが作られると指摘している。
 ルーブル美術館での事件を受け、オルセー美術館はすぐに電子チケットの導入を決めたという。



AFP BBnews 2013年09月12日 12:10 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2967800/11335069

仏ルーブル美術館で偽チケット相次ぐ、中国人観光客が所持

  9月12日 AFP】フランス・パリ(Paris)の観光名所ルーブル美術館(Louvre Museum)で8月、中国人観光ツアー客が偽造された入場チケットを所持しているのが見つかった。
 背後に偽造グループが存在するとみて警察が捜査している。

 ルーブル美術館の関係者がAFPに語ったところによると、同美術館では8月、数回にわたって中国人観光客や中国人ツアーガイドが偽造チケットで入場しようとした。
 最初のうちは一目で偽造と分かる粗悪な出来だったが、
 8月14日に押収された数枚は「非常に完成度が高く、本物のチケットの完全なクローンだった」
という。

 同美術館は翌15日に刑事告訴した。
 その後も数日にわたって偽造チケットが発見されたが、「8月26日以降は1枚も押収されていない」という。

 仏司法筋によると、警察はこの件に関してツアーガイド数人を聴取したが、刑事訴追された人物はいない。
 また、偽造チケットが発見されたのと同時期に隣国ベルギーの税関当局から、中国発の小包の中に隠されたルーブル美術館の偽造入場チケット3600枚を押収したと仏当局に連絡があったという。



レコードチャイナ 配信日時:2013年9月13日 18時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76750&type=0

ルーブル美術館の偽造チケット事件、中国人観光客とガイドが関与か―豪紙

 2013年9月12日、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、中国人観光客が偽造チケットを使用してルーブル美術館に入場しようとする事件が相次いでいる問題で、フランス国家警察は中国人観光客とガイドが事件に関与している疑いがあると見て調べを進めている。
 13日付で環球網が伝えた。

 ルーブル美術館によると、8月12日に中国人観光客とガイドが偽造チケットを使用して入場しようとするのが発見された。
 その時の偽造チケットは作りが粗く、一目で偽物だとわかったが、14日に同様の事件が起きたときに使用された偽造チケットは、すでに本物とほとんど見分けがつかないレベルまで改善されていたという。
 ルーブル美術館は8月15日に刑事訴訟を起こしている。

 このほかにも、8月末にベルギーの税関で、中国から発送された小包にルーブル美術館の偽造チケット3600枚が隠されているのが発見されている。
 ルーブル美術館の職員は、「8月26日以降は偽造チケットが使用された形跡はないが、チケットの有効期限は1年間あるため、引き続き警戒している」と語った。
 フランス国家警察は数人のガイドから事情聴取を行うなどして調べを進めている。



CNNニュース 2013.09.14 Sat posted at 16:30 JST
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35037244.html?tag=top;topStories

偽のルーブル美術館入場券、中国犯罪組織の関与捜査


●ルーブル美術館。夕暮れにルーブルの中庭から撮影

(CNN) フランスの地元メディアは14日までに、パリの観光名所ルーブル美術館で大規模な入場券偽造が発覚し、仏捜査当局が中国の犯罪組織が介在している疑いがあるとして調べていると報じた。

 被害は数千枚で、金額にして数十万ユーロに達するとみられている。 
 1ユーロは14日の為替相場で約132円。

 テレビ局フランス24によると、偽造の疑惑は今年8月初旬、中国人ツアー客のガイドが差し出した入場券に同美術館職員が不審を抱いたのがきっかけ。
 美術館の広報担当者は地元紙に、券の手触りが通常と異なり、材料の紙の質が良くなかったことに気付いたと説明した。
 これ以降、美術館の全職員に注意を喚起したという。

 しかし、この数日後、本物と思われていた偽の入場券を複数枚、発見。
 同月下旬にはベルギーの税関当局が中国からの荷物の中で偽造された入場券4000枚以上を押収し、仏の刑事捜査開始につながっていた。
 にせの入場券1枚は少なくとも36ユーロで、総額では少なくとも14万4000ユーロに達していた。

 仏の捜査は、中国の犯罪組織とパリの中国人ツアー事業者らとの結託の有無などに焦点が当てられているが、中国との外交摩擦を懸念し公の場でのコメントなどには注意を払っている。

 ルーブル美術館の入場券は1年間有効。
 同美術館は、出回っている偽造入場券の枚数や被害額などについては見当が付かないと指摘。
 ただ、中国紙に対し、今回の事件発覚を受け偽造対策を改善させると述べた。

 一方、中国のソーシャルメディアには、ルーブル美術館での入場券偽造事件が中国のイメージ悪化につながることを懸念する意見が投稿されている。
 中国版ツイッターには
 「入場券の持ち主が偽物と知らないかもしれない。しかし、恥をかくのは中国人だ」
などの書き込みが見られた。

 パリでは、多額の現金を持ち歩く中国人の特性を狙う専門のスリ集団がいるとの報道も流れていた。






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