2013年9月16日月曜日

中国初の豪華客船・海娜号と乗員、乗客2300人超が韓国・済州島で拘束

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●中国初の豪華客船・海娜号


●14日、新華網は記事「中国客船・海娜号と乗員、乗客2300人超が済州島で身動きとれず」を掲載した。中国企業が差し押さえを申請、韓国の裁判所が受理したことが原因だという。写真は海娜号。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月15日 12時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76804&type=0

中国客船・海娜号と乗員、乗客2300人超が済州島で身動きとれず―韓国

 2013年9月14日、新華網は記事「中国客船・海娜号と乗員、乗客2300人超が済州島で身動きとれず」を掲載した。

 14日、海航旅業ホールディングス集団有限公司は、中国本土初の豪華客船・海娜号が韓国・済州島の裁判所により差し押さえられたことを発表した。
 2300人以上の乗員、乗客は20時間以上にわたり、済州島から移動できずにいる。

 差し押さえを申請したのは同じく中国企業。
 江蘇省沙鋼集団有限公司旗下の沙鋼船務有限公司だ。
 同社の主張によると、海航旅業ホールディングス集団有限公司旗下の豪華客船運営企業に対し5800万ドル(約57億6000万円)の債権を有しているという。
 返済がなかったため海娜号の差し押さえを申請、済州島の裁判所が差し押さえを認可した。

 海航旅業ホールディングス集団有限公司側は保証金を支払う方針だが、週末のために裁判所が処理できず差し押さえが続いている。
 一方的な主張で差し押さえを申請し乗客の利益を損なったとして、海航旅業ホールディングス集団有限公司は損害賠償を請求する方針だという。



サーチナニュース  2013/09/15(日) 16:00
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0915&f=national_0915_041.shtml

乗客乗員2300人、中国初の豪華客船が韓国で拘束=中国報道

  中国内地初の豪華客船が13日、韓国の済州島で現地の地方法院に拘束された。
 船上には乗客1659人を含む2300人余りがおり、身動きが取れない状態となった。
 中国メディア・中国新聞社が伝えた。

  記事は、客船を所有する中国企業が14日午後に
 「2300人余りを乗せた豪華客船が、済州地方法院に拘束されている」
ことを明らかにしたと伝えた。
 この客船は13日午後4時に済州島から仁川に向けて出港しようとしたところ拘束されたということで、乗員650人、乗客1659人が20時間以上にわたって船内に閉じ込められた。

  この企業によると、債務問題でトラブルのあった別の中国企業が、同法院に対して客船の拘束を申請し、同法院がこの申請を認めて拘束を行ったという。
 中国の国家観光局は企業から連絡を受けた、直ちに韓国の文化スポーツ観光省と連絡を取って客船の早期解放を要求したことを明らかにした。

  15日なっても客船は解放されておらず、企業は同日午前より専用飛行機4機を手配して北京空港から済州空港に飛ばし、乗客の輸送作業を開始した。



jiji.com (2013/09/15-21:04)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013091500108

中国の豪華客船、差し押さえ=乗客ら航空機で帰国-韓国・済州島

 【北京時事】15日の中国中央テレビなどによると、中国の海航旅業控股集団は、中国本土初の豪華客船「海娜」号が韓国・済州島の港に停泊中、現地の裁判所の差し押さえを受け、出港できなくなったと明らかにした。
 乗客約1650人が韓国クルーズの途中で、同社はチャーター機を用意し、同島から順次、乗客らを帰国させている。

 グループ企業に対し多額の債権を持つと主張する別の中国企業が差し押さえを申し立て、認められたという。
 客船は11日に中国・天津を出発。13日午後に済州島を離れ、仁川に向かう予定だった。
 乗客の大多数は中国人で、乗員は約650人。
 中国国家観光局は韓国側に早期の出港を申し入れた。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/16 10:44
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/16/2013091601119.html

済州港でクルーズ船仮差し押さえ、中国人客足止め

 中国人観光客と乗員ら約2500人が乗ったクルーズ船が13日、寄港先の韓国・済州港で仮差し押さえを受け、運航を継続できなくなった。
 乗客らは3日間も船内に足止めされていたが、15日に航空機の臨時便で中国に帰国した。

 済州道などによると、済州地裁は13日、中国の債権者による委任を受けた韓国の船舶代理店、B船舶の申請に基づき、済州港に停泊していたクルーズ船「ヘナ(Henna)号」(4万7678トン)に対する仮差し押さえの手続きを取った。

 今回の仮差し押さえは、船舶代理店のHグループと船主S社の債務関係が原因。
 S社はHグループが債務を返済しないため、弁護士を通じ、済州地裁に仮差し押さえを申請した。
 Hグループの債務は約600億ウォン(約54億円)で、債権者が請求した供託金は債権の5%の30億ウォン(約3億円)となっている。

 裁判所は債権者の申請を認め、13日に執行官を済州港に派遣し、クルーズ船を仮差し押さえすると同時に、船舶の移動を禁じた。

 ヘナ号は中国・天津港を出発し、13日午前7時に済州港に入港。
 当初は同日午後4時に次の寄港地の仁川港に移動する予定だった。
 しかし、船舶の運航ができなくなったため、乗客1659人と乗員861人の計2520人が足止めされた。
 乗客の大半は中国人で、韓国人も1人含まれていた。
 運航中断で乗客からの抗議が相次ぎ、乗客の大半は15日、H社が手配した航空機の臨時便8便で北京に向け出発した。
 H社は16日にも供託金を納付し、船を中国に移動させる方針だ。



サーチナニュース 2013/09/17(火) 09:37
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0917&f=national_0917_009.shtml

豪華客船差し押さえ 中国政府、韓国に「極めて不満」=中国報道

  債務トラブルを理由に中国企業から申請を受け、韓国の地方裁判所が済州港で差し押さえていた中国の豪華客船「海娜」号が16日解放され、同港を離れて帰国の途に就いた。
 中国政府・外交部は同日、韓国側に「強い不満」を伝えるとともに再発防止を要求した。
 中国メディア・人民網などが伝えた。

  海南航空グループの子会社が所有する「海娜」号は13日、停泊中だった韓国・済州島で現地の地方裁判所から差し押さえの処分を受けた。
 船内には乗員乗客合わせて2300人がおり、約2日わたって船内に閉じ込められる事態となった。
 その後、海南航空グループが15日から16日にかけて7回飛行機を現地に送り、乗客1659人中希望した1558人を北京まで輸送した。

  所有企業と別の中国企業との債務問題によって差し押さえを受けた「海娜」号は16日午後に解放され、乗員と一部の乗客を乗せて現地時間午後7時半ごろ、天津の客船ターミナルに向けて済州港を出た。
 乗員乗客はすべて帰国の途に就いたが、同社は今後債務トラブルの解決や乗客への賠償問題への対処に迫られることになりそうだ。

  環球網は17日、外交部の羅照輝アジア局長が北京で韓国外交省のパク・ジュンヨン東北アジア局長と会談した際、今回の韓国側の対応について
 「極めて不満であり、中国人旅客の安全を守るとともに、同様の事件が発生しないよう措置を求める
と語ったことを伝えた。
  これに対し、パク局長が「今回の件は極めて遺憾」としたうえで、観光分野における両国の関係に影響を及ぼさないことを望む発言をしたと報じた。