2013年7月25日木曜日

中国技術の安全性:まだまだ怖い中国高速鉄道

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●24日、2014年サッカーW杯と2016年リオ五輪の開催を控えたブラジルでは高速鉄道の入札を9月19日に正式に開始するが、中国企業は資格を満たしていないため入札に参加できないという。写真は北京・上海を結ぶ高速鉄道「京滬高鉄」。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月24日 18時29分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74679&type=0

ブラジル高速鉄道建設の入札、中国は2年前の鉄道事故のため門前払い―中国メディア

 2013年7月24日、21世紀経済報道によれば、2014年サッカーW杯と2016年リオ五輪の開催を控えたブラジルで、世界から注目の集まる高速鉄道の入札が9月19日に正式に始まるという。

 しかしながら、中国企業は今回の入札募集で門前払いとなった。
 2011年7月23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道衝突脱線事故のため、参加資格を満たしていないからである。
 「ブラジル政府の規定により、過去5年以内に事故を起こした会社は入札に参加することができないのです」。
 ブラジル運輸省国家陸運局高速鉄道プロジェクトの元担当者で、現在は連邦政府傘下の物流企画会社に籍を置く人物はこう説明する。

 中国北車長春軌道客車公司宣伝処の職員は、
 「現時点で中国の高速鉄道は海外輸出を実現していない」
と厳しい現状を語る。
 国際鉄道連合(UIC)のジャン-ピエール・ルビノー理事長は、海外諸国が中国の高速鉄道技術を導入しない理由について
 「中国の鉄道インフラや設備の製造は、国内向けをメーンに据えているからだ。
 また、中国の鉄道運営業者が新しく設立した鉄道会社(中国鉄路総公司)は、この業界内では世界的に見ても“新参者”の扱いになるからだろう」
と分析する。

 ブラジル高速鉄道(TAV)の総予算は約178億ドル(約1兆7750億円)。
 ブラジルで経済が最も発展している2大都市のリオデジャネイロとサンパウロ間からカンピーナスまでをつなぎ、毎年最低でも600万人の利用者が見込まれている。
 完成後の収益は投資額の3倍と予測されており、世界各国の鉄道関連企業が入札を争う予定である。(


 「過去5年以内に事故を起こした会社は入札に参加することができない」
というのは建前であろう。
 事故はいろいろな原因が複合して起こる。
 カオス理論じゃないけれど、日本の蝶のはばたきがアメリカでハリケーンになる可能性みたいなものだ。
 事故は見えない感じられない見過ごされてしまうようなほんの僅かなアクシデントが積み重なって起こることがある。
 これは避けようがない。
 よって、「過去5年以内に事故」という規定は少々酷である。
 というよりも、事故原因解明の能力のほうが規定の上位にくるはずである。
 事故をいかに解明でき、それをフィードバックし、その手の事故を防ぐ手立てを明示化する、のほうが得点がいいはずである。
 中国での事故は原因究明はなされず、車両は埋められ、数日後には何事もなかったように開通している。
 せっかくの技術向上に繋がるチャンスをミスミス逃してしまっている。
 これでは、中国技術への信頼は薄れてしまう。
 もったいないことだ。


サーチナニュース  2013/07/26(金) 09:18 
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0726&f=national_0726_009.shtml

【中国ブログ】日本の新幹線とわが高速鉄道…「似て非なるもの」

  中国の高速鉄道は、日本のほかドイツやフランス、カナダから技術を購入して作り上げたもので、新幹線を含めた世界の優れた技術が導入されている。
 しかし、中国人ブロガーの狼恩恩(ハンドルネーム)さんは、新幹線と中国高速鉄道は「似て非なるもの」と主張、相違を感じる点をいくつか挙げ、日本の新幹線から学ぶべきだと語った。

  筆者が挙げたは時間の正確さと安全性だ。
 日本ではダイヤから遅れたといってもせいぜい1分以内だと指摘し、
 「中国国民は速度ばかりに注意を向けているが、新幹線の最大の長所は管理と経営だ」
と称賛した。

  また、中国高速鉄道は2011年7月に多数の死傷者を出した衝突事故を起こしたが、筆者は事故原因の背後に
 「中国国民の悪習と関係性があり、各個人にも責任がある」
と綴った。
 つまり、中国人は細かい作業を好まず、あらかじめ起こりうる問題を事前に想定することができないため、問題が起きてから場当たり的な対応に追われると分析した。

  一方の新幹線は開業以来、一度も事故による死者を出したことがない。
 新幹線は世界でも類を見ない安全性を誇るが、
 「設計の段階でさまざまなリスク、たとえば落雷、台風、津波、地震のような状況と対策をあらかじめ考えており、しかも第2プラン、第3プランも用意してある」
と説明し、中国人も見習わなければならないと主張した。

  高速鉄道というインフラはカネさえあれば敷設することは可能で、中国のように海外から技術を導入することも問題ないだろう。
 しかし、多くの人命を乗せて運行する高速鉄道に必要なのは、ハードだけではなく、安全に運行できる管理などのソフト面であることを中国は深く理解すべきだろう。



サーチナニュース  2013/08/02(金) 17:11
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0802&f=national_0802_043.shtml

高速鉄道屋根爆発、乗務員の阻止突破して隣の車両に脱出=中国

  上海虹橋駅発・寧波東駅行きの高速鉄道のG7541列車が1日、正常に運行できなくなった。
 上海鉄道局は「突風で架線に引っ掛かった異物のため、電力供給システムが故障」、「運行秩序は回復中」などと発表した。
 車内にいた乗客からは、携帯電話などを用いた
 「屋根が連続して爆発。火花が飛び散っている」、
 「5号車の乗客は全員、乗務員の阻止を突破してビジネスシート車両に脱出した」
などという、生々しい様子が伝えられた。

  G7541列車は上海虹橋駅を午後4時40分、寧波東駅に18時50分に到着するはずだった。
 出発は50分ほど遅れた午後5時半ごろだったという。
 途中駅の桐郷駅で列車は動けなくなり、停電して空調も止まった。
 午後7時ごろに改めて発車したが、乗客による
 「前の車両から時おり、強烈な黄色い光が飛び散っている」
などの書き込みが、新浪微博(シンラン・ウェイボー=中国版ツイッター)に寄せられた。

  「動いたと思ったら、また爆発だ」、
 「停車したら、われわれの車両の屋根が連続して爆発。5号車の乗客は全員、乗務員の阻止を突破して(高額料金が必要な)ビジネスシート車両に脱出した」、
 「車内は真っ暗だ」、
 「もう本当に乗っていたくない」、
 「頼むから杭州についてくれ」
などという、生々しい声も相次いだ。

  上海鉄道局も新浪微博の公式アカウントを通じて、情報を早く伝えることに努めた。
 午後6時半には、
 「滬杭鉄道の桐郷駅と海寧西駅の間の下り線で突風のため異物が架線に引っ掛かり、電力供給システムに故障が発生しました。
 現在、滬杭鉄道の下り列車の一部に遅れが出ています。
 鉄道部門は修理を急いでいます」、
 午後8時50分には
 「故障の修理が終わりました。列車の秩序は回復中です」
と表明。

  しかし、午後10時になり、
 「滬杭鉄道の桐郷駅と海寧西駅の間の下り線で再び、突風のため異物が架線に引っ掛かり、電力供給システムに故障が発生しました。
 現在、滬杭鉄道の下り列車の一部に遅れが出ています。
 鉄道部門は修理を急いでいます」
と発表。
 改めて修理の完了と「列車の秩序は回復中」を表明したのは午後10時45分だった。
 列車は翌2日午前0時近くになり、杭州東駅に到着した。

  同日、滬杭鉄道の下りではG7541列車以外にも列車4本が遅れた。

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  中国の高速鉄道専門の情報サイト「高鉄網」などによると、
 7月には高速鉄道の大規模な遅れが多発した。
 主なトラブルは以下の通り。

★.3日には開業3日目の寧杭甬高速鉄道(寧波・杭州・南京)で線路の故障のため、多くの列車が1時間程度、動けなくなった。
★.10日には上海や浙江省内の多くの駅で乗車券販売システムが正常に作動しなくなり、上海市発の南京市方面行きの多くの列車に遅れが出た。
★.14日には滬寧線で、列車が正常に運行できなくなった。
 乗客らは
 「モーターの力が強くなったり弱くなったりした」、
 「今は時速54キロメートルしか出ていない」
などと、“つぶやい”た。
★.23日には武漢と広州を結ぶ武広高速鉄道の広東省部分で施設の故障が発生し、午後7時40分ごろから午後9時20分ごろまで、故障区間で列車が運転できなくなった。
★.29日には山東省内の大雨のため南京までの間の広い範囲で列車に遅れが出た。
 遅れは最大で5時間程度だった。
★.同日、寧波東駅付近で午後4時ごろ、鉄道工事の作業員20-30人が寝泊まりする仮宿舎全体が、突風で飛ばされた。
 仮宿舎が線路脇にあったため、トタン板などが架線に引っ掛かり列車の運転ができなくなった。
 復旧は午後5時20分ごろだった。

 

【中国ってなんでそうなるの!】


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