2013年5月10日金曜日

中国「史上最悪の就職難」:社会に恨みや不満を抱く「憤青」(怒れる若者)へと変化

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レコードチャイナ 配信日時:2013年5月9日 8時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72072&type=0

13年は「史上最悪の就職難」か―中国


●6日、北京地区の大学卒業生の就職内定率は28.24%であることがこのほど、2013年北京卒業生就職斡旋工作会で明らかになった。写真は求人情報を見る女性。

 2013年5月6日、
 北京地区の大学卒業生の就職内定率は28.24%
であることがこのほど、2013年北京卒業生就職斡旋工作会で明らかになった。
 内訳は、大学院生36.59%、学部生26.6%、専科生16.84%。中国教育部のデータによると、今年に全国の大学を卒業する学生は2012年比19万人増の699万人に達し、新中国成立以来最多となる。
 大卒生の就職状況の「風見鶏」的存在である北京地区の卒業生は、「生計を立てる糧」を得るため、就職活動に奔走する日が続いている。
 2013年は史上最悪の就職難の年
となるかもしれない。光明日報が伝えた。

■募集ポストの待遇と重要性、例年に及ばず

 あと2カ月もすると、今年の新卒生はキャンパスを離れ、社会人の仲間入りをする。
 しかし、本来ならば全員が限りない未来への希望に満ちているはずのこの時期に、
 「どの会社からも内定がもらえなかったらどうしよう」
と心配している学生が非常に多いのが実情だ。

 北京市教育委員会の付志峰(フー・ジーフォン)副主任は、このほど開催された北京市大学卒業生就職斡旋工作会において、
 「北京地域の大学卒業生はここ数年増加の一途をたどっている。
 今年は昨年より約9000人多い22万9000人に達し、就職面での圧力は極めて大きい」
と述べた。
 各企業はかなり早い時期から新卒採用業務をスタートさせたが、募集ポストは数・質ともにやや低下している。
 このうち、民間企業の募集ポスト数は大幅に減少、全体的に見ても、募集ポストの待遇・重要性ともに例年に及ばない内容になっている。

■企業の求人が減少

 北京市人力(HR)社会保障局の張祖徳(ジャン・ズーダー)副局長は、
 「中国の経済成長がこのところ減速しており、求人が減っている。
 従来の就業ポストは飽和状態に陥っているため、求人数が減っている。
 一方、一部の卒業生の就職と事業との結合性や仕事内容に対する要求が高まっていることも就職難に拍車をかけている」
と指摘した。

 専門家は
 「大卒生の就職難の背景には、経済情勢や需要の変化などの要素のほか、構造的・観念的な原因も存在している。
 北京の大学出身の卒業生は市場に適応しようという意識が低く、職業の選択基準があまりにも高く、末端層での仕事を望まないことから、『仕事はあっても就職しない』結果に終わるケースもあり得る」
と分析した。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF)



レコードチャイナ 配信日時:2013年5月9日 21時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72094&type=0

高学歴でも就職できない若者、「社会にとって時限爆弾になる可能性も」―韓国メディア


●6日、韓国紙は「中国では高学歴を有していても、思うように就職できないため、大学卒業者が出稼ぎ労働者と同じような仕事しかできず、それが社会にとって時限爆弾になる可能性がある」とする記事を掲載した。写真は今月4日、湖北省宜昌市で行われた就職イベント。

 2013年5月6日、韓国紙「中央日報」は 
 「中国では高学歴を有していても、思うように就職できないため、大学卒業者が出稼ぎ労働者と同じような仕事しかできず、それが社会にとって時限爆弾になる可能性がある
とする記事を掲載した。
 環球時報が伝えた。

 若いカップルの李建(リー・ジエン)さん(23)と盧莉莉(ルー・リーリー)さん(22)は2012年、それぞれアモイ大学と福州大学を卒業。
 現在は、来年の大学院生入試を受け、北京大学に入学することを目標に共に北京で、早朝6時には図書館に向かい、夜の10時まで自習するという毎日を送っている。
 2人が卒業した大学は共に名門であるのに、どうしてここまでして、大学院生入試を受けなければならないのだろう。
 2人の答えは
 「中国で10位以内にランキングしている大学の修士課程か博士課程を修了していなければ、まともな仕事に就けないから」
だ。
 この回答は、中国の大学卒業生が直面している現実を如実に映し出している。

 過去30年の間に、中国は急速な経済発展を遂げると同時に、大学生の募集枠を拡大させてきたことが、大卒者の継続的な増加を招いた。
 そして、後者の拡大が、前者が創出する雇用の機会をはるかに上回り、大学生の就職難という現在の状況につながっている。
 そして、この“副作用”は経済発展の鈍化と共にさらに突出化するようになっている。
 2002年、中国の4年制大学卒業生は約140万人だったのに対し、今年はその5倍の700万人だ。
 一方、同期間の中国の国内総生産(GDP)成長は4倍にとどまり、成長率は過去の10%から7%ほどに鈍化した。
 「中国社会は高学歴を有していても思うように就職できないという泥沼にはまっており、学歴があっても社会に貢献できるどころか逆に負担となってしまう」
との見方を示す専門家もいる。

 また、中国の大学卒業生の能力や資質には、多くの企業が満足していない。
 中国のシリコンバレーと呼ばれる北京・中関村でIT会社を営む某社長は、
 「現在、4年制大学卒業者の中からでも、本当に実力のある人を探すのは難しい。
 相対的に言うと、修士課程や博士課程を修了していれば、まずまずの総合的能力を持っているが、それでも会社を満足させるには至らない」
と指摘する。

 中国では現在、高学歴を持つ失業者の増加が今後、新たな社会問題になるのではないかと懸念されている。
 大卒の失業者が増加するにつれ、工事現場でアルバイトをしたり、単純な肉体労働をしたりする
 「大卒の出稼ぎ労働者」
も年々増加している。
 比較的高い学歴を有しているにもかかわらず、出稼ぎ労働者と全く変わらない仕事に就き、低賃金に甘んじている彼らからは、高学歴のメリットはかけらも見えない。
 同グループは今後、
 社会に対して恨みや不満を抱く「憤青」(怒れる若者)へと変化
していく可能性もある。
 そのため、中国政府はすでに、国営企業の新入社員募集を増加させたり、大卒生に対して農村で教育や村を管理する仕事に就くよう奨励したりするなど、解決の道を探っている。
 ただ、大学卒業生は今後も毎年、数百万人単位で増加するため、中国社会にかかる負担は依然として巨大だ。
(提供/人民網日本語版・翻訳/・編集/内山)


 いわゆる「大学院は出たけれど」ということだろう。
 「チャイナドリーム」はスタート時点では暗雲が漂っている状態にある。
 というより「チャイナドリームは本当にあるのか」という疑問が大きくなってくる。
 果たしてこのダークな社会を希望する夢に変えることができるのか。
 報道規制、言論規制、思想規制をして、統制仕切れるのか。
 何か危うそうに思えるのだが。

 夢を失ったエリートたち。
 彼らの末路はどうなっているのだろうか。

レコードチャイナ 配信日時:2013年5月12日 23時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72209&type=0

都市管理員にエリート続々応募、「夢ない」の声も―上海市


●10日、上海市青浦区の都市管理隊は2013年、違法建築や無許可営業などを都市管理関連法規に基づき取り締まる「都市管理員」60人を募集。数百人の申し込みがあり、うち180人が筆記試験に合格し面接試験に進んだ。写真は上海の都市管理員。

 2013年5月10日、上海市青浦区の都市管理隊は2013年、違法建築や無許可営業などを都市管理関連法規に基づき取り締まる「都市管理員」60人を募集。
 数百人の申し込みがあり、うち180人が筆記試験に合格し面接試験に進んだ。 
 180人のうち2人が復旦大学、上海交通大学、浙江大学などの博士課程を修了し、
 119人が修士課程を修了していた。
 さらに、英国で留学生活を終えた帰国者も1人いた。
 一般にエリートとされる高学歴者が同職に続々と応募している現象に、ネットユーザーから賛否両論の声が寄せられている。
 中国経済網が伝えた。

 エリートが続々と都市管理員に応募している理由について、あるネットユーザーは
●.「公務員と同じ待遇だから」とし、
●.「都市管理の仕事自体に惹かれているのではない」
と分析している。
 別のネットユーザーも、
●.「地方の学生が大学院試験を受ける理由は上海の戸籍がほしいから。
 上海の戸籍は本当に魅力的」
と、都市管理職員になることで上海戸籍が獲得できるのが理由と見ている。

 近年、中国では同様のニュースが絶えず、ネットユーザーからは
●.「なんかつらい。
 一生懸命頑張って大学院試験を受け、博士課程まで修了したのは、一体何のため?
 最終的には結局、無難な仕事に就くためなのか。
 趣味や人生の理想など全部机上の空論になってしまう」
と厳しい意見を寄せている。

 また、別のネットユーザーも
●.「都市管理の仕事と公務員の待遇、一体どちらに魅力を感じているのだろう?
 前者なら、中国の都市管理の仕事は歴史に新たな1ページを刻むことになるだろう。
 一方、後者なら、高等教育は一体、どんな思想を持った人材を作り、学生がどんな職業計画を立てるよう促しているのか。
 1人の大学院生、博士課程学生を育成するのに、政府は多くの資金を投じている。
 それにより公務員を育成し、もたされる利益は同等と言えるのか?
 自分の職業計画や努力と公務員になることは一致しているのか?
 深く考えてみる価値がある」
と指摘している。

 一方、別のネットユーザーらからは、
●.「公務員の待遇を売り文句に、高学歴の才能ある人材を集めるのはいいやり方。
 法律に基づいた文明化を推進することができるじゃない」
●.「公務員の待遇っていいことじゃない。
 問題はエリートを選別できるか。
 現在、まさにエリートが集まっているのだから、いいことだ。
 古い考え方が邪魔しているように思う。
 修士課程や博士課程修了者が一般的な仕事に就いてはならないって、誰が言ったの?」
など、肯定の声が上がっている。

 このほか、保護者という立場から
●.「何十万元(10万元=約165万円)もかけて子供を海外に留学させ、結局帰って来て都市管理職員?
 あり得ない」
とする声や、大学生の立場から
●.「修士課程や博士課程を修了していてもこんなものか。 本当にショック」
とする声など、自分の立場に照らし合わせたさまざまな声が上がっている。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)



レコードチャイナ 配信日時:2013年6月10日 11時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73152&type=0

中国が史上最悪の就職難に突入、求職者を悩ます4つのズレ―香港メディア


●7日、中国は今年史上最悪の就職難を迎える。人材市場では管理・専門職、肉体労働・サービス業で人手不足となるものの、大卒や事務職で仕事が見つけにくい状態となっている。写真は広東省で就職説明会に参加する学生。

 2013年6月7日、香港中国通信社(CNA)によると、中国は今年史上最悪の就職難を迎える。
 人材市場では管理・専門職、肉体労働・サービス業で人手不足となるものの、大卒や事務職で仕事が見つけにくい状態となっている。
 8日、中国新聞網が伝えた。

 ある調査によると、史上最悪となる就職難の要因として、人材市場に存在する4つのズレが挙げられている。
1].職種・業種のズレ。
 管理・専門職や肉体労働・サービス業では人手が不足している。
 しかし大卒が得られる仕事や事務職は求人が多すぎ、仕事が見つけにくい状態となっている。
2].企業立地や規模のズレ。
 大卒者は大都市にある大企業や国営企業でホワイトカラーの仕事を求めるため、こうした仕事は競争が激しくポストが少ない。
 反対に地方や中小企業では人材が不足しているが、田舎の仕事は人気がなく求職者がいない。
3].夢と現実のズレ。
 大都市の大学を出てなんとか国営の大企業に就職したとしても、初任給は月3000元(約4万7000円)ほど。大学生活をしていた頃の生活費には遠く及ばず、結局卒業後も親に援助してもらうことになる。
4].求められる人材のズレ。
 経済が伸び悩み競争が日増しに激しくなる中、企業も新卒者を育てる体力がなく、すぐに仕事ができる経験者を求めるようになってきている。

 このため、全国的には人材が求められているポストは少なくないものの、専門的な知識や経験を持たない大卒者の就職はますます難しくなってきている。



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月10日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74136&type=0

中国の大学生が抱えるワーキングプア「アリ族」への不安―米誌

 2013年7月4日、米誌タイムは高学歴でも希望の職種に就職できない中国の大学生の実態を紹介した。
 7日付で参考消息(電子版)が伝えた。

 今年の中国の大学新卒者は700万人近くに達し、過去最高を記録した。
 中国の教育データ調査会社MyCOSのデータによると、今年4月の時点で卒業予定の大学生のうち、就職が決まった大学生はわずか35%で、大学院生はさらに悪い26%であった。

 大卒者が就職できないことには多くの原因がある。
 まずは大卒者そのものが大幅に増えた点だ。
 1999年に中国政府が高等教育の規模拡大を決定したことにより、2003年には212万人だった大卒者が、10年後の2013年には699万人にまで増えた。
 同時に中国経済は減速期を迎え、新卒者の雇用に消極的な企業も増えている。

 さらには中国の高等教育の体制にも問題がある。
 21世紀教育研究院の熊丙奇(シオン・ビンチー)副院長は
 「中国の大学は政府の管理下にあり、大学には自主権がなく、独自の教育システムも持てない。
 このためすべての大学生が画一的になり、革新的な競争力や創造力が育たない」
と指摘している。

 将来ワーキングプアの「アリ族」になる不安を多くの大学生が抱えている。
 さらに不幸なことに彼らは一人っ子であり、将来両親の面倒を1人で背負わなければならないのだ。
 いまだに就職が決まらない新卒者の男性は
 「きれいなオフィスで働いている人たちが本当に羨ましい。
 すごく悩んでいるんだ。
 自分は将来何をすればいいんだろう?」
と嘆いていた。

【アリ(蟻)族:】
 高学歴の大卒者でありながら好条件の仕事に就くことができず、家賃節約のために狭い部屋で多数のルームメイトと暮らす若者を指す。



レコードチャイナ 配信日時:2013年7月31日 23時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74937&type=0

中国史上最悪の就職難、美容整形でチャンス求める若者が激増―仏華字メディア

 2013年7月29日、仏華字メディア・欧洲時報(電子版)によれば、目下の中国は「史上最悪の就職難」となっている。
 就職を希望する一部の学生にとっては、企業へ次々に履歴書を送ることのほかに、「顔を整形」して印象を良くすることも重要になっているという。

 欧米人風の彫りの深い目元や高い鼻、細いあごなどは、中国の若者の間で憧れとなっている。
 また、整形をすることについては、家族からの後押しもあるという。
 ある仏経済紙は、
 「中国の若者の間では、
 経歴はすでに唯一絶対の採用基準ではないとされており、
 整った顔立ちこそが、就職のための最も重要な武器であり、拠り所であると考えられている」
と伝えている。

 中国の企業は人材採用にあたって、技能やコミュニケーション力などさまざまな条件を求めているものの、実際は容姿や外見が直接関係しない職種であっても、“見た目”が高いハードルとして課せられることが少なくない。
 そのため、実力で勝負するのが本来の姿ではあるが、就職難にあって少しでも有利になるようにと整形をする若者が増えているという。



【中国ってなんでそうなるの!】




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